自分の感情と向き合おう ケアする側が抱える心の問題

看護師としての適性

看護師としての適性についての話題が取り上げられることがありますが、その明確な答えがあるわけではありません。 大切なのは、その看護師自身のやる気や患者への適切な対応といえるでしょう。しっかりとしたプロ意識を持って、毎日の業務に励むことが何よりも重要なことだといえます。

医師からのプレッシャー、患者やその家族からの要求などにより、知らず知らずのうちに精神不安や精神ストレス、心の闇などに苛まれるケースが増加してきています。慢性化している医療現場における人手不足の問題も大きな負担につながっていると指摘する声も多いです。高齢化社会の進行という大きな課題に直面している日本の医療現場は、既に危機的状況を迎えているといっても過言ではありません。連日のように押し寄せる患者への対応だけでも、苦労は絶えないのです。

残業時間の多さや休日返上での勤務などに、医療現場からは悲鳴の声も聞こえてくるようです。結果として、退職や休職という事態に追い込まれる看護師が多発することになり、さらに現場が苦しくなるという悪循環が見られます。 一般的な会社員と比較することは適当ではありませんが、明らかに厳しい労働環境であるといえるでしょう。

所轄する厚生労働省でも、福祉医療現場を注視しており、改革の必要性を認め、具体的な活動を進めているそうですが、一朝一夕にいく問題ではないだけに、現場の苦悩が続くことが考えられます。そういう意味では、仕事の適性として、忍耐強いことが求められるのでしょう。すぐに物事を投げ出すという人には、到底難しい仕事といえそうです。